2018-06-23 絵の具 白いレンガの道をゆく 街灯の明かりが照らす細い道 1人静かに歩く 携えていたはずの地図は どこかで落としてしまったようだ 持っているものは 未来への期待と未知への不安だけ 過去の自分を白と黒で塗りつぶし わずかな絵の具で未来を描く 時折すれ違う人はみな 自分とは違う顔をしている ここはどこだろう 手探りで見つけたものを手放せず 持っていたはずの絵の具をこぼしてしまった あの日の僕はどこへ向かうのか 鏡に映る知らない自分と 街を歩く知らないあの子 大きく膨らむ知らない感情を 愛していきたい