カメラを買いました。

お題「カメラ」

 

それは先日のこと。

あらゆる場所でセールが続き、走りまわっては買い漁るという女子にとっては幸せな日々を過ごしていた。

すると当然のことだが、タンスが悲鳴をあげたため、断捨離を決意した。

 

心を鬼にして月日をともにした洋服たちに別れを告げたわけだが、ふとみると、服と服の間に写真が一枚挟まっていた。

 

一枚の写真。

小学生の頃だろうか、それは昔好きだった男の子との写真だった。

 

懐かしい。

初恋だった私はいつまでもその写真が捨てられず、こっそりと隠し持っていた。なぜそれが洋服の隙間から出てくるかは謎であるが。

 

懐かしさに浸ってしまった私は、いそいそと卒アルを引っ張りだしてみた。

高く積まれ、自分の生死の行方を気にする洋服たちを横目に。

 

 

写真というものは、すごい。

タンスの奥底に仕舞われていたにも関わらず、

当時の私達をそのままの形で残している。

色眼鏡も色褪せることも許しはしない。

思い出になってしまったのは私の記憶だけ。

 

10年以上前に取ったその写真を、

次見るのはいつだろうか。

私の子供か、孫が見るかもしれない。

もしかしたら、私が有名人になって、

プレミアになるかもしれない。

 

写真とはその一瞬をかたどるものだけれど、記録としては一生ものだ。

綺麗な一面を切り取りたいと望んでしまうのは、本能ではないだろうか。

 

最近、カメラを買った。

これから様々な風景、表情、動きを撮りたいと思う。

その瞬間を一瞬にさせるのも、永遠にさせるのも、どちらも写真の本質なのかもしれない。

 

 

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